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『キャプテン・フィリップス』 シールズ強い。。

captainphillips-12009年4月。ケニアへの援助物資を運ぶアメリカのコンテナ船マースク・アラバマ号。インド洋を順調に航行していたが、ソマリア沖で4人組の海賊に襲撃される。船長のリチャード・フィリップスは、船が彼らに乗っ取られる直前、数人のクルーを残して乗組員を全員、機関室に匿う。そして彼らを救うため、自らは単身で人質となり、海賊たちと共に小さな救命艇に乗り移り、アラバマ号を後にする。やがて事件の一報を受けたアメリカ政府は、海軍特殊部隊ネイビー・シールズを出動させ、フィリップス船長の救出作戦を開始するが…。

 

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原題:Captain Phillips

製作国:アメリカ

初公開年月:2013年11月

監督:ポール・グリーングラス

製作:スコット・ルーディン、デイナ・ブルネッティ、マイケル・デ・ルカ

製作総指揮:グレゴリー・グッドマン、イーライ・ブッシュ、ケヴィン・スペイシー

原作:リチャード・フィリップス、ステファン・タルティ『キャプテンの責務』(早川書房刊)

脚本:ビリー・レイ

撮影:バリー・アクロイド

プロダクションデザイン:ポール・カービー

衣装デザイン:マーク・ブリッジス

編集:クリストファー・ラウズ

音楽:ヘンリー・ジャックマン

出演:トム・ハンクス(リチャード・フィリップス船長)、バーカッド・アブディ(ムセ)、バーカッド・アブディラマン(ビラル)、ファイサル・アメッド(ナジェ)、マハト・M・アリ(エルミ)、マイケル・チャーナス(シェーン・マーフィー)、コーリイ・ジョンソン(ケン・クイン)、マックス・マーティーニ(SEALs司令官)、クリス・マルケイ(ジョン・クローナン)、ユル・ヴァスケス(フランク・カステラーノ艦長)、デヴィッド・ウォーショフスキー(マイク・ペリー)、キャサリン・キーナー(アンドレア・フィリップス)

 

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「ボーン・アルティメイタム」「ユナイテッド93」のポール・グリーングラス監督がトム・ハンクスを主演に迎えて放つ衝撃の実録サスペンス。

2009年にソマリア沖で海賊の襲撃に遭い人質に取られた後、アメリカ海軍特殊部隊“SEALs”によって辛くも救出されたアメリカ船籍マースク・アラバマ号の船長リチャード・フィリップス氏の回顧録『キャプテンの責務』をリアルかつ緊張感あふれる筆致で映画化。共演はソマリア出身で14歳の時に家族と共に米国に移住したバーカッド・アブディ。これが俳優デビューとなる。

 

★予告★

 

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近頃、新作を観るにつれ不安が深まっていたトム・ハンクス主演の感動の実話っぽくて、まるでわたしの人生には関係が無さそうな映画のような、わたしにとっての「レ・ミゼラブル」のような予感しかしないし、ポール・グリーングラス監督つーてもアクションは期待出来なそうな話だし、でもSEALsが活躍するらしいとか貨物船と小汚いソマリア人海賊とほぼ海上が舞台という地味さに若干の期待をしつつ観たところ、すみません、とても良い映画でした。

 

 

予告やポスターからの想像とは違い、トム・ハンクス演じるフィリップは、特段強い精神力や優れた判断力を発揮するヒーロー船長では無く、誘拐されてSEALsに救出されるだけのごくごく普通の船長で、また海賊側のソマリア人も単純な悪役として描かれておらず、その公正であろうとする作りに好意を抱く。

 

 

巨大な貨物船は広大な海の中ではちっぽけで、貨物船から乗り換えた救命艇はさらに小さく狭い。

小さい救命艇の中で貧しい漁師のソマリア人海賊の4人がアメリカ人船長を人質に捕って、自分たちのボスからも当然の如く見捨てられ、自分たちよりは遥かに裕福で人命を重んじる国であるアメリカのエリート軍隊であるSEALsに海賊として狙われる。

captainphillips-2彼らの人生とはなんだったのだろうか。

たまたまその時代のソマリアに生まれ、国と国とに翻弄され、その中で生きていただけだ。死神のように痩せ細った体の彼らはあるいはわたしだったかもしれない。

 

狭い救命艇の中、目の前で射殺されたソマリア人の血を浴びて、SEALsに救出されたフィリップ船長は茫然自失で医師の問診に泣きじゃくりながら答える。

どうしてこんなことになってしまったのか、どの段階で何をすればこんなことにならなかったのかがわからない。

末端の海賊本人に「そんなことはやめるべきだ」と説いたところで、では海賊がおとなしく帰っていったとして、すごすごと帰ってきた海賊を待ち受ける現実は元締めの制裁だろう。

ではそもそも海賊になんかならなければいいわけだけど、彼らの世界ではちょっと危険だけど一攫千金を夢見れる仕事なわけで、それは諸外国の善悪とは別の次元で生きている者にとっての選択肢としてそれほど悪い仕事ではない。むしろその仕事にありつけない多数の者たちこそがもっと不幸という世界だ。

 

もうね、どうしろっての。

 

我々が生きるこの世界は目に見えるだけでも広く、まだ見ぬ未来はさらに広大で、そこには小さな幸せもあり、どうしようもない人生も無数に存在することになる。

究極、生きることが人生最大の課題であるという、ごく当たり前のことをつくづくリアルに考えさせられる映画だった。

captainphillips-3 

梯子で乗り込もうとする海賊に、マースクは放水で応戦。

 

テーマや物語から色々考えさせられますが、映像や演出も完成度が高く、ハラハラドキドキのエンターテイメントとしてもしっかり面白かったです。

 

 

と書いたところで、いや待て。ソマリア人にイケメンはいなかったぞ。ソマリア人だけでは無い。マースクの船員にも一人もいなかったではないか。あるいは画面に映し出されるだけで華やぐ美人さんも、これは案外イケてるというちょっとカワイイ女の子なんかも一人もいないではないか。

そんなちょっとしたガッカリを抱くのは、人として正直である。

しかしそんな人には申し訳ございませんが、わたしはSEALs司令官(マックス・マーティーニ)が出てくるたび、というか本部の場面になるたびに画面の中を焦って探しまくりました。「パシフィック・リム」のハンセン親子のお父さん役のときもちょっと気になる存在でしたが、あの役にはあまり合っていないというか、チャックの単なる父親役にしては若すぎるし、結局役立たずで早々に安全な立ち位置に追いやられてしまい、まったく物足りません。

しかし、今回のあのチラ見せ具合は非常に良い。スナイパーに射撃を命ずるタイミングときたら!マジ最高。

 

 

という、わたし的にはどこからでも楽しめるし、そもそも真っ当に良い映画でした。

 

 


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