これでは最高裁判事交代の意味がない
これでは最高裁判事交代の意味がない
これはひどい
政府は5日の閣議で、依願退官する横尾和子・最高裁判事(67)の後任に、旧労働省出身で九州大学法学部客員教授・桜井龍子氏(61)を充てる人事を決めた。11日に任命される。横尾判事が最高裁の15人の裁判官のなかで、唯一の女性で旧厚生省出身だったことから、後任も女性の行政出身者から選ばれたとみられる。
http://www.asahi.com/national/update/0905/TKY200809050171.html
同じ厚生労働省OBから選ぶということは、社会保険に関する国民の不満を真摯に受け止める意志がないということだ。
旧厚生省がダメなら旧労働省という考え方は間違っている。
社会保険の問題は年金・健保だけではない。
旧労働省管轄の雇用保険においても国民の不満は大いに募っているはずだ。
即ち、雇用保険料として集めた資金を「わたしの仕事館」に代表される豪華箱ものにつぎ込み浪費したこと。
巨額の資金を浪費する一方でバブル崩壊後の雇用悪化に際しては給付条件の切り下げを行い保険としての機能を十分果たさなかったこと。
最近の日雇い派遣等においては、日雇い労働者雇用保険という制度が存在しながら適用を義務づけず、多くの労働者をセーフティーネットから外して放置したこと。
これら雇用保険の機能不全がもたらした社会不安に対する国民の不満は大きいはずだ。
それなのに労働省OBを選ぶとは無神経すぎる。
そもそも出身省庁に関わらずなぜ行政官OBなのか。
最高裁判事は半数未満を法曹(裁判官、検事、弁護士)以外から選んで良いことになっているが、その全てが行政官OBで占められてきた。
それが原因か、それとも裁判官、検事も役人のセンスでやってきたからかは判らないが、最高裁の判断は行政や立法の追認に偏り3権分立が十分機能していないと言うことも批判されている。
この人事はどう考えても不適切だ。
最後の頼みは国民審査だ。
衆議院の残り任期は1年を切っているから解散があろうが無かろうが新任判事は早期に国民審査にかけられることになる。
国民審査で過半数が×を付ければこの判事を罷免できる。
だが残念ながら過去の国民審査において罷免された判事は居ない。
原因は「何も書かないと信任票となる」という投票方法のため、「法律とか裁判とか難しくてわからない。裁判なんて私に関係ない。」という人が漫然と何も書かずに入れた票がすべて有効な信任票としてカウントされてしまうためだ。
どうか次回の投票だけはそんなことがないように気を付けて欲しい。
「自分は悪いことをしないから裁判は関係ない」なんてことは無い。
いつ、誰が、行政の理不尽な決定に泣かされるかなんてわからないのだ。
無実の容疑で逮捕されることだってある。
安全運転をしていたのに暴走白バイに突っ込まれるもらい事故にあい、警察の身内捜査で有罪に仕立て上げられるなんてことすらあり得るのだ。
だから行政官を最高裁判事にするのは好ましくない。
どうか1人でも多くの人に、×票を投じて欲しい。
どうしてもこの問題点が理解できない人には、せめて面倒くさがらず票に何か書いて欲しい。
○でも、誰かの名前でもなんでも良い。
とにかく白票以外なら信任票として数えられることは回避できるのだから。
[ written by pinksaturn ]
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