2008年6月
モバイルアート

先日、代々木で行われているシャネル・モバイルアートに行ってきました。世界各地を回る巡回展です。
まず、これだけの展覧会なのに入場無料です。でも、見終わるとその意味が少しだけ解った気がしました。
シャネルにはまったく興味を持っていなかった私が、キルティングバックの存在を知り、
遂には表参道のショップに入り「これ、良いかも」とキルティングバックを前にその魅力を感じてしまう程でした。
効果は絶大な気がします。
展示の内容も素直に美しいなぁと思ってしまう物もあり、
いつも現代アートを、理解しようと作品を前に格闘してしまう 私も楽しめました。少し、格闘もしました。
さて、建物はザハ・ハディドさんの設計です。イギリスで作られ、すべてのパーツを分解し船で運び、まずは香港、そして今回東京にやってきました。
初めてパソコンの画面上で見た時は、この形に驚き、こんな物が実現できるんだと胸躍らせましたが、実際出会ってみると、思った程、胸が躍りませんでした。
パソコンで何度も見すぎたからかもしれません。それとも、家電やコンセプトカーのような工業製品と同じような建物に、違和感を覚えたからかもしれません。
ちなみに右に写真はドイツとスイスの国境にある家具のvitra社の敷地内にある初期のザハ・ハディドさんの建物です。
[ written by Tomoaki Maruta ]
引き受ける
先日、さいたま芸術劇場で行われたある対談に行ってきました。
詳細はこちらです。http://www.saf.or.jp/thousand_eyes/2008/vol014.html
蜷川さんはメディアの露出も多いのでその人物像がイメージ出来たのですが、天児さんは未知。
2年前、世田谷での山海塾の公演を見に行った事があるのですが、
その時は何かを理解しなくては、何かを読み取らなければと必死で、結局空回り。
今回少しでも天児さんの考えを聞くことができたらと思い足を運びました。
印象的だったのが,天児さんの「引き受ける」という言葉。
年とともに衰える筋力。今でも若い頃に振り付けをした踊りを踊るのでしょうからそこに無理が生じるように思うのですが,
天児さんはそれらを素直に「引き受ける」ことによってさらに発展していくと考えているようです。
また、海外でのオペラの演出の際、出演者との衝突はないかという蜷川さんの問いに対しても 、
その人によって出来る事と出来ない事がある、だから感情的に怒鳴ったりせず、それらをすべて自分が「引き受ける」そうです。
山海塾の舞台は「美しい」と表現されますが、天児さんの寛容さがその美しさの源にあるような気がしました。
対談中に流れた山海塾の公演DVDを見て美しいなぁと素直に感じました。
以前観たときに言葉で理解しようとしてだめだった事が、今回、直感的にその美しさを感じました。
蜷川さんと天児さんは実は以前にも対談が行われていて、「反逆とクリエィション」という題名で本になっています。
この本の中でも上記の事が触れられています。
[ written by Tomoaki Maruta ]